2013年8月8日木曜日
Whistlejacket
1762
✶George Stubbs
馬の美しいこと。
毛並の一本一本、気高く聡明な美しさを称えた馬の表情。
初めてこの絵を見たとき、生まれて初めて絵に涙を流し、しばらくその場から動けないほどの感動でした。
スタッブズは馬など動物の絵を描くことが多かったそうです。
動物の持つ美しさを丁寧に伝える描き口から、彼の情熱を感じます。
Stubbsは絵の技術を独学で身につけ、解剖学も学んだ、イギリスの画家です。実家がなめし革業を営んでいたからか、解剖学には幼い頃から興味を持っていたそう。
生き物って美しい、
骨格、筋肉、その上を覆う皮膚、毛皮…生物の全ての魅力を見事に表現していると思いません⁈
35歳以前の彼のことは詳しく残っていないそうですが、40歳までには貴族達の間で人気を成し、立派なお屋敷を建てたそうです。
「自然は常に芸術を上回る」
彼の名言です。
彼の絵が動物(=自然)の美しさを写実的で生き生きと描けた、その秘訣と言えるのでは…!!
National Gallary, London
2013年8月7日水曜日
酒津の農夫
✶児島虎次郎
酒津は岡山県倉敷市の街です。
印象派っぽい陽気なタッチが、気候とそこに住む人々の陽気さを醸し出しています。
おじいちゃん農夫の肌の艶、農作業で鍛えた健康美が羽織りの間から垣間見えますね。
児島虎次郎は岡山県川上郡下原村(現在の高梁市成羽町)の出身です。東京美術学校(現・東京芸術大学)を卒業後、ヨーロッパ(フランス、ベルギー)に留学して、帰国後、48歳で亡くなるまで酒津で暮らしました。
日本人の留学が珍しい当時、異国の地での留学はかなりの苦労があったに違いありません。モデルのおじいちゃんの表情を見ると、帰った日本でほっとしながら描いたのかなあ、なんて感じます。
沐浴(湯浴み)
"The Bath"
1892
✶メアリー・カサット
お母さんの子どもの抱き方が優しく、肌や髪の艶や、視線がとても写実的ですね。仲良しの親子をすぐそばで見ている、そんな感覚になります。
カサットはお母さんと子どもの絵が多いですが、どれも親子愛を感じます。
また、ドガのお友達だったそうですが、絹のように表す女性や子どもの肌の描き方や、ちょっと暗色系の筆使いがドガに似てる気がします。
暗色が写実性を上げるのに効果的に働いています。
彼女の写真を見ると、陽気で明朗な人だったのかな、と思います。
シカゴ美術研究所
油彩・画布
すみれのブーケをつけたベルト・モリゾの肖像(黒い帽子のベルト・モリゾ)
Berthe Morisot au bouquet de violettes (au chapeau noir)
1872年
女性画家として有名なベルト・モリゾ。彼女の肖像と言えば、必ずこの絵が紹介されます。
モリゾはマネの弟子でした。彼女はマネを大変尊敬していたようです。
モリゾはマネの勧めで、マネの弟、ウジェーヌ・マネと結婚します。
自分が極めたいことについて、惚れ込むほどの技量をもった師匠との出会い、理想ですよね!!
モリゾの滑らかな肌や聡明さをたたえた眼差し。よく知っている愛弟子としての愛情と、女性としてのモリゾの
尊重(ジェントルマンシップ?)を感じます。…って私個人の主観ですが(^ ^;)
けど、他の絵に比べ、被写体の「人格」、等身大の人柄を描こうとしている感じがしません??
参考までにマネの他の絵↓↓
55×38cm | 油彩・画布 | オルセー美術館
(パリ)
羊飼いの少女、バルビゾンの平原
1862以前
✶ジャン=フランソワ・ミレーミレーの「羊飼いの少女」と言えば、オルセー美術館所蔵の1864年の作品の方が有名なのですが(ミレーの三大名画だそうです!!)、私はこっちの方が好き。少女の表情がもっと素朴で、リアルな感じがします。
今でこそ「落穂拾い」などでも有名なミレーですが、50歳前まで貧困に苦しみながら創作活動を行っていたそうです。
当時の農民たちの、貧しいながらも懸命に逞しく生きる姿をたくさん描きました。
ミレーの絵には、被写体の持つ素朴な可愛らしさが見え隠れしています。
クラーク美術館
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